Canvaでデザイン、プリントパックで印刷。Adobe Creative Cloud Expressとの違い|備忘録(追記・補足あり)

Webブラウザから無料で手軽にデザイン作成が行えるCanva(キャンバ)。Adobe(アドビ)のPhotoshopやIllustratorをわざわざ立ち上げるほどではない作業の場合、Canvaを用いた方がよりスピーディに完成まで到達でき、近年は積極的に活用しています。

 但し、これまでは最終形となる成果物や納品物が「画像データ」の場合に限り、利用してきました。つまり、印刷を伴わないデータ納品(ダウンロード止まり)が大前提でした。

 今回、Canvaでデザインし、プリントパックへ入稿・印刷するという工程を、初めて一通り試してみたので、その情報を記録、公開します。

 Canva、プリントパック、それぞれの公式サイト内には「Canvaでデザイン、プリントパックで印刷」についての言及はありませんし、ネット上でも具体的な事例や解説は僅かに数えるほどです。Canva、プリントパックの基本的な使い方は公式サイトや数あるハウツーサイトに譲り、この記事では「Canvaでデザイン、プリントパックで印刷」の点に絞ってまとめます。

 なお、Canvaについては「無料版」で行いましたので、無料版前提での説明となります。

【追記情報】(2022年12月14日UP)
2023年の年賀状印刷時の更新・変更点と追加情報」という補足記事を投稿しました。あわせてお読みください。

 Canva無料版の場合、後からサイズ変更はできませんので、最初のサイズ指定は非常に重要です。今回は年賀はがきを印刷するため、まずはプリントパックでそのサイズを確認します。その情報に基づき、Canvaの[デザインを作成]>[カスタムサイズ]に「100 x 148 mm」と入力して[新しいデザインを作成]としました。

 デザインの工程は略しますが、押さえておきたい点として下記をあげておきます。

  • デザイン内で使用する画像データの解像度はできる限り高めで(Photoshop&Illustratorで作業するほど細かな解像度管理は難しいのでとにかく用意できる範囲で最大のものを使う)。
  • デザイン内で使用する画像データは事前にCMYK変換せず、今回はRGBのまま使いました。
  • プリントパックのサイト内で「郵便ハガキをご利用の場合」の印刷可能範囲について、「必ず天地左右5mmの余白が必要(印刷可能範囲は90mmx138mm)」との注意書きがありましたのでこれは厳守し、余裕をみて、最大でも8mm程度内側で済むようなデザインにしました。

 (以降、スクリーンショットで使っている画像は実際のデザインではなく、当説明用にテンプレートから持ってきたダミーです。)

 デザイン完了後の[ダウンロード]時は[ファイルの種類]で「PDF(印刷)」を選びます。決して「PDF(標準)」の方ではありませんのでご注意ください。

 その際、必ず[トリムマークと塗り足し]もチェックして有効にしてください。この2点は印刷向けには非常に重要です。

次ページではダウンロードしたPDFをAcrobat Pro DCで開き、プロパティの確認や埋め込みフォントのアウトライン化を行います。

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