YouTube Content ID誤認識による「著作権の申し立て」への「異議申し立て」受理・解決の記録|備忘録

先の別投稿の通り、YouTube野鳥図鑑『野鳥動画図鑑』で公開中の動画「メジロ(3)」について、YouTubeのContent ID誤認識による誤った「著作権の申し立て」を受けておりましたが、本日(6/28)、異議は確認・受理され、申し立ては取り下げられました。

 YouTubeの管理画面(YouTube Studio)からの異議申し立て後、10日を経過しても「異議申し立ては審査中です」表示のまま一向に進展・対応がない放置状態でした。類似のケースにおいて少しでも参考になればと思い、解決までの経緯を簡単に記録しておきます。


 ネット上で検索し調べていると、TeamYouTubeのTwitterアカウントがクリエイター側の著作権侵害の申し立てについて個別にリプライで対応しているスレッドを見つけました。

 そこで早速、下記のような確認・善処のお願いをツイートしてみました。

 しかし残念ながら、丸一日経っても何の反応もありません。TeamYouTubeのアカウント自体は、その間も他のツイートにリプライで対応しているため、対応範囲ではないと判断されたのか、悲しいかな蚊帳の外のようです。


 このままでは埒が明かないので、YouTube側は諦め、直接、申し立てをされたレコード会社の公式サイトを閲覧し、問い合わせフォームからコンタクトを試みました。

 内容としては主に下記のような事柄を伝えました。

  • 申し立てに対する異議申し立てが審査中のまま実質放置状態である経緯
  • 明らかに誤った申し立てである根拠の提示
    ①当方が自ら自然の中でマイクで録音した鳥の鳴き声であり、先様に権利が帰属するはずはないこと
    ②当方の素材は2017年1月から公開しているもので、録音したのはもっと昔。一方、先様の主張されるは今年4月リリースと表記されていて、時間軸的にも先様のものがむしろ何年も「後出し」であり、余りにあり得ない主張となっていること
    ③先様の主張される音も実際に聴き比べましたが、鳥の鳴き声とはいえ、明らかに違う音源であること
  • 僭越ながら、自然音をContent IDに登録されたことが原因でこうした問題が生じており、自然音のContent ID登録は行わないのが一般的で、当社も控えているのが実情だということ

 結果、約3時間後、上記のメールがYouTubeから届き、YouTube Studioも見にいくと、無事に申し立ては取り下げられていました。

 数時間後、先様(レコード会社)からも「状況確認の上申し立ては取り下げさせていただきました」との旨のメールが届きましたので、やはりYouTube側への申し入れが効いたのではなく、先様へのコンタクトが奏功したのでした。

 先様には、速やかで適切なご判断、ご対応をいただき、感謝申し上げます。


 ただ、残念なことに、少なくとも現時点では次の画像の通り、YouTube再生画面において、申し立ての音源がまるで関連あるかのように表示され続けています。果たして一定期間後消えるのか、ずっと残るのか…。誤解を生むので、最終的には消去されることを願っております。

 いずれにしましても、現在のContent IDの技術は自然音の音源の違いまで完璧に識別するレベルには達しておらず、実際のところ、音楽ですら時折間違えるくらいなので、自然音をContent IDに登録する行為は控えるのが妥当ではないかと考えます。また、こうした対応に労力を割かれることなく、少しでもクリエイティブに時間を割り当てられる社会環境へ向かうことを切に願います…😊


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