オオヨシキリ
体の上面は淡褐色、腹部は白い。
主にヨシ原に生息。
日本では夏鳥として全国に渡来。
一夫多妻制で繁殖。
カッコウに托卵されることが多い鳥としても知られます。
「ギョギョシ、ギョギョシ」「ケケス、ケケス」などと聞こえる鋭い鳴き声(さえずり)は大きく、「仰々しい」「行行子」等と聞きなしされます。
夏の季語(三夏)。
「行行子」(行々子)も同様に夏の季語であり、オオヨシキリの別名ともされています。
小林一茶の「ぎょうぎょうし 口から先に 生まれたか」や、松尾芭蕉の「能なしの 眠たし我を 行々子」(『嵯峨日記』)などの俳句が知られています。
全長約18cm。
※一部、ニシオオヨシキリ(ヨーロッパに分布)の学名「Acrocephalus arundinaceus」を掲載する情報も見かけますが、現在は「Acrocephalus orientalis」が有力とされます。その影響で、英名を「Great Reed Warbler」とする情報も見かけますが、これは「Acrocephalus arundinaceus」の英名と考えられるため、「Oriental Reed Warbler」を採用します。
●英名:Oriental Reed Warbler
●学名:Acrocephalus orientalis
●漢字:大葦切
●分類:スズメ目 ヨシキリ科