北海道札幌市に2023年7月20日(木)新規オープンした都市型水族館『AOAO SAPPORO』(アオアオ サッポロ)。札幌の中心地「狸小路商店街」に面した新しいランドマーク、複合商業施設『モユクサッポロ』(moyuk SAPPORO)4階〜6階フロアにある新名所です。8月30日に実際に行ってきましたので、運営するオウンドメディア『動物園&水族館ニュース』と連携しながら、順次、記事を作成、公開しています。Vol.3に続く、訪問記、連載Vol.4です。
幻想的な雰囲気のADAによる「ネイチャーアクアリウム」
4階から5階へエスカレーターで上ります。暗い空間の中で水槽だけが明るく浮かび上がっていて非常に幻想的な雰囲気。ADA(株式会社アクアデザインアマノ)さんによる「ネイチャーアクアリウム」のコーナーです。
個人的な話ですが、この記事を書いている私はDVD『アクアリウム・ライフ 水槽を彩る熱帯魚と水草の小宇宙』(2002年6月27日リリース)の制作・プロデュースも担当しており、ネイチャーアクアリウムの創始者、故・天野尚さんとお仕事をさせていただいておりました。制作当時は、新潟の大通川のほとりにあるADA本社にもお伺いし、天野さんが撮られた膨大なハイビジョン映像から必要なシーンを選考していく作業などを行いました。天野さんは2015年8月4日に亡くなってしまいましたが、天野さんが生み出した水草レイアウト「ネイチャーアクアリウム」がこうして継承されていくのを見ることができるのは本当に素晴らしいことであり、嬉しい限りです。
なお、ネイチャーアクアリウムの常設展示としては、東京の「すみだ水族館」の『自然水景』、ポルトガル・リスボンにある「リスボン海洋水族館」の『Florestas Submersas(水中の森)』に続く、世界で3ヶ所目だそうです。DVDも息の長い作品となっており、現在もAmazon等で購入可能です。ぜひご覧下さい。
5F SCOPE 「見えなかった世界を見つめる」
5階フロアのテーマは「SCOPE 見えなかった世界を見つめる」とのメッセージが掲示されていました。
ここからはネイチャーアクアリウムの各水槽を見ていきましょう。
ネイチャーアクアリウム『水底の紅葉』(Autumn Leaves Under Water)
ネイチャーアクアリウム『光と睡蓮の庭』(Garden of Light and Water Lilies)
ネイチャーアクアリウム『悠久の森』(Eternal Forest)
ネイチャーアクアリウム『風薫る石景』
AOAO SAPPOROのネイチャーアクアリウムの詳細情報は、株式会社アクアデザインアマノ社が発行されている月刊「アクア・ジャーナル」(Aqua Journal)「vol.335」に掲載されています。下記リンクからPDF版を閲覧可能です。
フロアの一角には天野尚さんの写真も何点か飾られていました。大判カメラ(フィルム)で撮られていた写真ですので、大きくプリントアウトする展示には最適な迫力と精細さがあります。
次回は「LIBRARY AQUARIUM(観察と発見の部屋) 」と名付けられたコーナー等、5階の他エリアを見ていきます…🐟