ラッコとは?

解説
ラッコは、海洋生活に強く適応した食肉目イタチ科の動物。
クジラやアシカなど多くの海生哺乳類とは異なり、体温維持のための厚い皮下脂肪層をほとんど持たない。その代わり、哺乳類の中でも特に高密度な体毛を備えており、1cm²あたり十数万本以上の毛が生える。この体毛の間に空気の層を保持することで、冷たい海水中でも体温を維持している。
毛皮の保温機能を維持するため、頻繁に毛づくろいを行うことでも知られている。また、高い代謝率を維持するために毎日大量の餌を必要とし、主にウニ、アワビ、二枚貝、カニなどの底生無脊椎動物を捕食する。
ラッコは道具を使用することで知られる哺乳類の一種である。海面に仰向けに浮かび、胸の上に置いた石へ貝類などを打ち付けて殻を割る行動がよく観察される。このような行動は野生動物における道具利用の代表例として知られている。
また、沿岸生態系ではウニを捕食することで藻場の維持に貢献している。ラッコが減少するとウニが増加し、ケルプなどの大型海藻が減少することがあるため、生態系に大きな影響を与える「キーストーン種(中枢種)」の一例として扱われることが多い。
基本データ
- 和名:ラッコ
- 学名:Enhydra lutris
- 英名:Sea otter
- 漢字表記:海獺、猟虎
- 分類
- 綱:哺乳綱(Mammalia)
- 目:食肉目(Rodentia)
- 科:イタチ科(Caviidae)
- Mammal Diversity Database(ASM)の分類体系に準拠
- サイズ
- 全長(尾長含む):
- オス:130〜150 cm
- メス:100〜140 cm
- 体重:
- オス:22〜45 kg
- メス:14〜33 kg
- 全長(尾長含む):
- 分布
- 北太平洋沿岸の亜寒帯から温帯域に分布する。主にアメリカ合衆国(アラスカ州、カリフォルニア州)、カナダ、ロシアの沿岸に生息し、日本では主に北海道東部沿岸で継続的な生息や繁殖が確認されている。
- 生息環境
- 岩礁域やケルプ林(藻場)が発達した浅い沿岸海域に多く見られるが、湾内や軟底の海域を利用する個体群も存在する。
- 保全状況:IUCNレッドリスト: EN(Endangered/絶滅危惧)
- 過去の商業的な毛皮狩猟によって個体数が大きく減少した。一部地域では個体数の回復がみられるものの、油汚染、感染症、シャチなどによる捕食圧の変化などの影響により、多くの地域では個体数の減少や停滞が懸念されている。
歌う動物図鑑
- ラッコ 絶滅危惧種の海獣 / Utarium(ウタリウム)
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歌詞

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